第1セッション「心に包んで映す」を乗り越えよう

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自己洞察瞑想療法(SIMT)の本を読んでもなかなか理解ができない第1関門は27ページで扱われる「心に包んで映す」ではないでしょうか?

私も最初に取り組んだ時は、このもやもや感をどう扱っていいかわかりませんでした。
先生の解説を何度聞いてもわかったようなわからなかったような状態は、セッション5ぐらいまで続いたように感じます。

うつ・不安障害を治すマインドフルネス―ひとりでできる「自己洞察瞑想療法」の27ページにはとてもかわいらしいイラストが書かれていますが、実はこのイラストは「西田哲学」のエッセンスが凝縮されています。

「場所」「自覚」「自己」

「意識される内容」と「意識している作用」を冷静に観察・監督している「意志作用」は、さらに自分の願う方向に向けた行動をうまく連携させていくコーディネート・コントロールタワー的な機能も担っています。

この「意志作用」が、価値実現へ自分を導くか、価値崩壊へ自分を貶めるかに影響を与えます。

「包んで映す」は、無意識に思考や感情に飲み込まれたり、役に立たない行動に逸りがちな自分を、丁寧に分解して、観察し、「自分は自分に対処できる」という自信を築いて行く上で、大事な練習です。

セッションの時には、もう少し詳しくお話できるかと思います。

  • この記事を書いた人

羽利 泉(はりいずみ)

石川県金沢市でカウンセリングや「うつ・不安障害を治すマインドフルネスーひとりでできる自己洞察瞑想療法ー」の講座をしたり情報を発信している公認心理師(国家資格)・マインドフルネス瞑想療法士です。マインドフルネスの実践を通し、心身症状で悩む方のサポートをしています。