先日、埼玉から金沢に出張してきた心友と福井県にある曹洞宗大本山永平寺に行ってまいりました。
金沢からは1時間ちょっとで行けました。
永平寺は、道元禅師が開山した曹洞宗大本山であり、第一道場です。
たくさんの雲水(修行僧)の方が、修行に励まれ、参拝客にキビキビと組織的に対応していらっします。
まさに、全てのことが修行だと伝わってきます。
凛としたたたずまいではありますが、厳格な雰囲気かというと、そうでもありません。
暖かく、親しみやすく、質問に答えてくださったり、説明してくださったり、お務めのお堂に同席させてくださったり、雲水の方の日常を共有させてくださいました。
ある僧侶の方が、
入門したての頃は、「自分のため」に修行をしていたが、次第に修行に打ち込めることに感謝をし、自分のためだけでなく、世のため、人のために修行に励むようになった
とおっしゃっていました。
修行とともに、自分の立身に対しての執着がなくなり、自分と他者の「利」の境界がなくなるのですね。
私も、あらためて「自利利他」で、日々の暮らしを営んでいきたいと思いました。
2009年に、初めて訪れた時は「禅 ZEN [DVD]」を映画を事前に見ておりました。
当時は、お弟子さんとの人間関係などもすんなり入ってきませんでしたが、素晴らしい後継者の方々の努力で、今もこうして道元禅師のお智慧に学ばせていただけることに感謝です。
拝観前の雲水の方は「ここにはお宝と呼べるものはありません」と説明されていましたが、
私には仏道に励むスピリットと清廉な立ち振る舞いを目の当たりにするに、
時代を超えて受け継がれる「日本の禅の実践」、その原点としての存在自体が尊く、敬う他にありませんでした。
マインドフルネスの実践について心新たにした時間でした。