北陸マインドフルネスセンターの心理療法でできることは、ご相談者の方のカウンセリングで浮かび上がってきた問題が持続するパターンや要因について共に向き合い、問題が解消する思考や行動・言葉のパターンを身につけていくお手伝いをすることです。
多様なアプローチ
心理療法には多様なアプローチがあります。
ご相談者の方の状況はみなさん全て異なります。ご自身の問題解決に向けて、ご自身で変化していく「準備」がどの程度できているのかも異なれば、
抱えている問題はどのようなものなのか、例えば、特定の症状なのか、特定の状況で問題になるのか、現実に適応できない認知の問題なのか、人間関係の中での強い葛藤が問題なのか・・・なども異なります。
課題への取り組み方の好みも異なりますので、どのような道筋をたどるかはよくよくお話を聴かせていただいたり、心理検査を用いたりしながら、一緒に決めていきます。
また、マインドフルネス瞑想や行動時の自己洞察をトレーニングの1つとして使います。
マインドフルネスの実践
マインドフルネス瞑想や行動時の自己洞察の訓練は、自分の思考、行動、感情、身体反応への気づきを向上させ、自分を苦しめる考えや行動・言葉のパターンを改善することに役に立ちます。
現在では、心理療法に限らず、心身の健康の増進、より良い対人関係を形成するために愛好者の方も増えています。
第3世代の認知行動療法の流れを汲む「自己洞察瞑想療法」についても解説が可能です。
自己洞察瞑想療法の実施
自己洞察瞑想療法は、マインドフルネス瞑想、行動時自己洞察、規則正しい生活を基本とし、さまざまな心理療法のエッセンスが取り入れられた統合的な心理療法と言えると思います。
つらいことが起きても、自分に気づき、受容し、衝動的にならず、意志を発揮することをトレーニングします。そして、建設的にご自身の価値を実現していくために、苦悩が続く行動や言語のパターンを修正していくことに重きを置いています。
実践は、脳神経生理学や世界的に知られる自己存在の哲学「西田哲学」が根拠となっています。
読み手にはわかりづらいのですが、行動活性化療法、行動療法、スキーマ療法などのエッセンスが盛り込まれています。
日常生活の中での実践を通して気づいたことを記録することも特徴の一つであり、心理療法士と共にパターン修正の糸口を探すことができます。
うつ・不安障害を治すマインドフルネス―ひとりでできる「自己洞察瞑想療法」にその実践方法が公開されています。
うつ病や不安症に悩む全ての人に役に立つとは言い切れませんが、症状に苦しみ続ける自分を変えていきたいと心の準備ができた方にとっては、学びの多い1冊となるかもしれません。
書籍の内容を理解し、実践法をマスターすることによって、自分でうつ・不安症を乗り越えることができたという自信がつく方もいます。
北陸マインドフルネスセンターでは、チャレンジしてみたいという方をサポートしたり、ご相談者の方の問題を整理していく中で、自己洞察瞑想療法の部分的・段階的な実践を提案する場合があります。
担当:羽利泉のプロフィールは▶︎こちらから。