今日は、私が何度も何度も繰り返し見ている動画をご紹介します。
それは、2011年に惜しまれながら亡くなったアップル創始者のステーブ・ジョブズの、2005年にスタンフォード大学の卒業式で語られたスピーチです。
[embedyt] http://www.youtube.com/watch?v=XQB3H6I8t_4[/embedyt]
3つのポイントを、体験を交えながら展開していて、プレゼンテーションの技術も素晴らしいので、内容も鮮やかに伝わってきますね。
繰り返し見ていると、毎回、私が引き寄せられる部分は、その時の自分の状況によって異なるのですが、とりわけ、終盤で繰り返される
「Stay hungry,stay foolish」
これは、マインドフルネス心理療法:自己洞察瞑想療法・瞑想法に取り組まれている、当センターのクライアントさんたちにも響くフレーズなのではないかなと思います。
治す、あるいは自分のビジョンに近づいていくという強い意志を持ったクライアントさんほど、最初は苦心しても、途中から何か重たい荷物を置いて、いい感じで加速がついていく印象を受けます。
よくなっていくクライアントの特徴を挙げてほしいと言われると、まず先に「よくなりたいという強い意志がある」ということを挙げさせていただきます。
「こんなはずじゃない」「このままじゃ終われない」という思いもあるだろうし、「もっと楽しい人生を送りたい」「もっと自分の能力を発揮したい」という思いもあるでしょう。
そういう自分のからだの底から立ち上がってくるような渇望感って、良くなる原動力だと思っています。
そして、その渇望のあり方も実践とともに変化していきますよね。。。(意味深)
願いを妨げるものを知り、自分の声を聞く
しかし、知性は、それを短時間で、最短距離で、なるべく効率的に行おうとする時があります。
でも、私たちは1人1人が違う人生を歩んできて、これからも違う人生を、違う道を通り、違うやり方で生きていきますから、自分にフィットするそんな方法は、自分で探さなければなりません。
インターネットで調べたって、ベストセラーになっている本だって、参考にはなっても、完璧なマニュアルにはなりえないわけで。
でなければ、他人に考えてもらったもの、自分の「外側」に答えを求め続ける生き方です。
それが悪いということが言いたいのではありません。
自分の「内側」にも「外側」にもよりよく生きるヒントはあるのに、「内側」の声がないがしろにされていないかということが言いたかったのです。
内側の声は、なんだか幼く感じてしまうかもしれない。
人に言ったら、何を子供じみたと言われるかもしれないと思ってしまっているから、何だか遠慮がちで。
でも、ジョブズのように、子供のような純真で、素直な好奇心がどんどん人生を切り開いていくことになったわけです。
立場はどうであれ、今やっていること、今のあり方が未来につながる
こんな風に書くと「私はサラリーマンですから」「私はパートですから」、「言われたことには逆らえません」という反応があることも、想定しています。
私にも、会社員時代があり、派遣社員時代があり、アルバイト時代があり、そして起業して10年になります。
基本的には、バブル期以降に社会人になっているので、100%約束された安定なんて信じていない世代です。
自分でわかろうとすれば確かめられ、信じられるのは「子供みたいな興味・関心・願い・憧れ」かもしれません。
企業としても同じことで、当社に取っても約束された未来なんてあるはずもなく、ただ確かなことは当社の「使命」です。
不遇だと感じる時や窮屈に感じる時にも、「子供みたいな興味・関心・願い・憧れ」を持ち続けることが、ジョブズのいう「点と点をつないでいく」ことにつながっているのだろうと、感じています。
そういうものがどんよりとした雲に覆われて、自分がわからなくなっているという状態からわかる状態へ、さらには「子供みたいな興味・関心・願い・憧れ」で生きて行くことが、より深いマインドフルネスの実践です。
マインドフルネスの実践は、静かなところにこもって、呼吸や五感に集中して、雑念を絶ち、癒されることだけではありません。
「苦からの解放」は、他者とともに幸せに生きて行く方向に向かっていくことでしょう。
スティーブ・ジョブズは、アメリカで乙川禅師に師事した禅の実践者でした。
成功の裏側にはどん底を経験した彼だからこその希望に溢れるスピーチです。
何度見ても、気付くことが多いありがたい動画です。
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