以前、金沢市にある鈴木大拙館を訪ねた時に、展示空間の掛け軸として見た時に魅了されました。
鈴木大拙がよく使ったと言われる「それはそれとして」という言葉。
仕事の時は別ですが、プライベートで友人などと話している内容が、「今ここにいない他人」のうわさ話だったり、根拠のない思い込みや決めつけが前提になっている話が長く続くとなると、ちょっとしんどい私です。
そんな時に、「まー、それはそれとして」という切り出しが意外にも効果的に、本来の楽しい交流の場に戻してくれたりします。
私自身、「頭の中のおしゃべり」が止らない時にも効果的に働いています。
「ま、それはそれとして、今、やると決めたことに戻ろう!」
「ま、それはそれとして、そうなった時に考えよう!」
どんな言葉が後に続くかはさておき、とにかく、使い続け、この言葉が好きになったことが私にとってのポイントでした。
「思考の癖」よりも「言葉の癖」を変えるのはやさしいように感じます。
鈴木大拙館で出会ったステキな言葉のご紹介でした。