感じる喜びに触れる、たくさんの「生きる」瞬間に出会う一冊

生きる

初めてこの本を手にしたのは2008年でした。
生きる わたしたちの思い

ちょうど勤め人生活を止め、独立した頃でした。
1人で生活していけるのか恐怖のセルフマネジメントも、初めての経験であったですし、自分自身も過去の悲しみが癒えず、前に進みたいのに、後ろに下がる力も強くて、実に苦しい時でした。

あれから時が流れ、再び手に取り、読み返してみると、あいかわらず、短い言葉、写真がシンプルにリレーされていきます。
「ああ、マインドフルネスってこういうことだなぁ」としみじみ感じ入ります。

私にとっては、そこに表現される感覚を通して切り取られた瞬間は、切なくも、人肌が伝わるほどに温かく、自覚から勇気や感謝を経て、決意・覚悟へと溢れている感じがしてきます。

2008年、SNSのmixi内の谷川俊太郎さんのコミュニティのメンバーのそれぞれの「生きる」が編集されたもの。

SNS初期の頃、ネットを介しての声を紡いででき上がったアウトプットの質感にあらためて感銘を受けます。

いつまでも大事な1冊。

  • この記事を書いた人

羽利 泉(はりいずみ)

石川県金沢市でカウンセリングや「うつ・不安障害を治すマインドフルネスーひとりでできる自己洞察瞑想療法ー」の講座をしたり情報を発信している公認心理師(国家資格)・マインドフルネス瞑想療法士です。マインドフルネスの実践を通し、心身症状で悩む方のサポートをしています。