こころを楽に〜自己洞察瞑想療法〜 自己洞察瞑想療法を知る

なぜ「マインドフルネス瞑想療法士」になったのですか?

%e6%9c%ac

先日、マスコミの方から取材を受けました。

そこで、「なぜマインドフルネス瞑想療法士」になったのですか?と問われて、改めて自分が今、うつや不安障害などの方のサポートをしているのかその動機を整理しました。

回復の確度の高い心理療法はないのか?

私が、マインドフルネス瞑想療法士に興味を持ったのは、2014年の夏でした。

それ以前から、コンサルティングや研修の仕事で関わらせていただいた企業の数社で、メンタルヘルスが悪化する人たちが増えていて、助言や研修だけでは改善できない残念な思いを抱えていました。

もともと産業カウンセラーやキャリアコンサルタントの資格を有していたので、働く人たちのメンタルヘルスについては常時、アンテナが立っており、幾つかの「心理療法」の基礎的な学習やトレーニングはしていました。

しかし、特定の「心理療法」を深く身につけることはしていませんでした。

一方で、「呼吸法」にはすでに関心を持っていました。

2011年に「セロトニン呼吸法」の有田秀穂先生の講座に参加して、呼吸法がセロトニン神経の活性化に効果があると知っていました。

そして、もともと私自身が交感神経が優位になりやすいため、「しんどいなぁ」と思う時に呼吸法をしていました。

誰かにつらいことを打ち明ける、そんな時間もない時に、移動中の新幹線や電車の中で呼吸法をし、顔や肩の力を抜く、そんなことをしていたことを懐かしく思い出します。

2013年に、研修で関わったある若者の自殺に直面しました。

つらいことが重なったのだと思うのですが、この先まだまだ楽しいこともあっただろうに無念でならず、何とか早い段階で効果的な関わりができていたらという後悔の念が残りました。

今思えば、この時の衝撃がインターネットで「マインドフルネス瞑想療法士」という言葉にたどり着く大きな動機だったと思います。

自分のからだがおかしい!?

2013年の4月ごろから、仕事での葛藤が強くなり、首の痛みを感じるようになりました。
ボディーワーク系のセラピストの方のセッションを2回ほど受け、自分の呼吸が浅いこと、止まりがちなことに気づきました。

そして、セラピストの方のオフィスの本棚に並んでいた西田幾多郎博士の「西田哲学」の本に出会いますが、この時は「チラ見」に終わります。

この頃から、「からだ」と「こころ」のつながりに本格的に興味を持ち始め、ボディーワークを取り入れたセラピーの本を読みあさり、欧米での「マインドフルネス」のブームのことを知りました。

ここからは、自分の「からだ」と「こころ」の実験的な日々が始まります。

人財育成や組織開発にもマインドフルネスの流れが

2014年頃から、googleやシリコンバレー系のIT企業で成果を出したマインドフルネスのプログラムが本格的に紹介されるようになり、人財育成に関わるコンサルタントや講師、コーチ、カウンセラーの間でも話題になっていました。

もともと私は先述の職業に出自があるわけですが、その時に、まだよく分からないし、自分が訓練も受けていない「マインドフルネス」をプログラムにするなんて危ういことはできないと思いました。

一方で、欧米から紹介される行動科学の理論やメソッドには「東洋思想」が基盤にあるなと思うものが幾つかあり、これを機会に、以前から興味があった「禅」や「老荘思想」の本をまたもや多読する日々を送ることになりました。

そんな時に、インターネットのホームページでマインドフルネス総合研究所大田健次郎先生のマインドフルネス心理療法の「自己洞察瞑想療法」のセミナーの開催を知り、参加させていただきました。

セミナーでは、支援者になりたいという人よりは、精神疾患で苦しんでいらっしゃる方の方が多いのかなという印象を持ちました。

先生のお話の中で、ジョン・カバットジンの「MBSR(マインドフルネスストレス低減法)」が慢性疼痛に効果があった話を耳にし、まず自分の腰痛や背中の痛みに効果があるのではとピンときました。

この段階では、支援者になるというより、自分のからだにとって特別な意味があるのではないかという思いから、すぐに「マインドフルネス心理相談員(旧資格名)」の講座に申し込みました。

つまるところ、今この仕事をしているのは?

こうして振り返ると、動機は2つ

・若い世代に本来持っている自分のエネルギーを信じて生きて欲しい
・自分のからだの痛みを減らしたい

ということだったのです。

今は、サポートしているのは若い世代だけではありません。

自分自身も決して生きやすい人生だった訳ではなく、つまずきは大小経験し、大きな挫折から立ち上がるのに数年かかった時期もあります。

燃え尽き症候群に陥りやすい自分、成果志向で暴走しやすい自分をどう疲弊させずにうまくやっていくかには、禅を始め、東洋の思想から多大な知恵をいただいたように思います。

特に、マインドフルネス瞑想療法士となるには、自己洞察瞑想法の課題をクライアントと同じように10ヶ月間のセッションを体験します。

瞑想だけをするのではなく、脳神経科学や禅・西田哲学について学習しました(継続学習中)。

それなりに時間を要します。
難解な西田哲学に何度も挫折しながら、クライアントにわかる平易な表現を見つけていく作業はこの先もずっと続くでしょう。

特に精神疾患があるわけではない私たちにとっては、この期間は、また新たに自分の陥りやすいパターンを理解したり、自分の苦しみの素、価値・願いを始めとする喜びの種により深く向き合う新しい成長の始まりでもありました。

今でも、課題にある呼吸法や行動時自己洞察法を日常的に実践しています。

マインドフルネスの実践をサポートすることによって、本来の自分のエネルギーに目覚めて生きていくお手伝いしていきたいなと思います。

私もいつまでも実践者として。

Rehab Los Angeles