トレーナーの羽利です。
自己洞察瞑想療法/瞑想法(SIMT)では、日々の「実践内容」と「気づき」を記す記録表Aを活用します。
自己洞察瞑想療法/瞑想法(SIMT)は、気分次第で、呼吸法をしてリラックスするという実践ではありませんので、決められた期間、決められた課題を習慣化していくのは、ちょっと窮屈な感じがするかもしれません。
しかし、「自分にとって役に立つ習慣」を、生活の中に合理的に組み込んで、ルーティン化させていけば、迷いなく、その限られた時間の中で、精一杯そのことを実践することができ、やがて「質」を上げることが可能になります。
目次
記録表Aは「書く瞑想」と考えてみる
マインドフルネスに「ジャーナリング」という実践法があります。
頭の中にあることを書き出すことに注意を向けて、書き続ける中で、様々な気づきがあります。
「書く瞑想」とも言えるかもしれませんね。
記録表Aは、起床時間を記録することから始まり、実践した内容、時間、回数、その日気づいたことなどを記録に残します。
習慣化できる人はどうやっている?
新しい習慣を身につけていくには、内容や状況によっては難しいことがあります。
日頃、日記を書くような習慣を持っていたり、手帳にメモを残すようなことが大好きな人を除けば、記録表Aを書き続けることは、開けてみれば「3日坊主」なんてこともよくあることです。
私の支援経験上、記録表Aを連日書くことが習慣化できる方は、
・書く時間を決めている
・毎日書くことが前提になっている
という特徴があります。
夜、寝る前、眠くなる前に、1日を振り返って書きます。
そして、記録表は月曜日から日曜日まで、1週間分の日付を先に入れてしまっています。
そうやって、毎日書くけるかはさておき、毎日書くという意志的な決意が大事です。
以上は、あくまでうまくいく一例ですので、自分のやり方に満足している方は、とらわれずに、参考にとどめてくださいね。
「自分のために」格好つけずに書く
特に、助言を得るために、トレーナーに記録表を提出する方の中には、良いことを書かないといけないとか、他者にわかってもらえる表現になっているかと気になさる方もいらっしゃいます。
しかし、記録表Aは誰のために書いているのでしょう?
助言を得るというのは、本来の目的ではありません。
ぜひ、記録表は、実践者自身のために書いて欲しいと思います。
それによって
・書きながら、自分を省みること。
(それによって、時として、新たな気づきがあればラッキーである)
・書いた記録を後で見直して見て、自分のパターンや傾向が把握できること
これらが、毎回でなくとも叶うことが、支援者の願いです。
自分は、字が汚いとか、書くのが得意じゃないという方の中には、億劫な方もいるかもしれません。
しかし、
そのような評価や自己への決めつけから少し自由になってみましょう。
それも新しい可能性への扉を閉じないためには、とても大事なことと考えます。
「書いた日」も「サボった日」もあなたにとって対等な24時間
クライアントの記録表Aを読んでいると「疲れて寝てしまった」「書くのを忘れた」「この日は忙しくて書く時間がなかった」などと書かれていることがあります。
私は、こういう日をみるとホッとします。
書けなかったことで自分を評価し、責めたりせず、翌日への気持ちの切り替えをして「次の新しい1日の実践を大事にしてきたんだなあ」と。
他者や組織の影響を受けて生きている私たちは、自分が納得できる実践ばかりできるとは限りません。
そんな時には「また明日」と考え、執着しない実践態度も必要です。
10ヶ月続けられるクライアントの中には、半数ほどがこのように乗り越えていらっしゃいます。
いずれにせよ、日々自分のやると決めたこと、役割として任されていることを全うしたのであれば、自分をねぎらい、よく休みます。
どんな日であっても、1日1日は24時間、誰もに対等に与えられています。
その人それぞれのその過ごし方と受け止め方で、評価・満足度が変わってくるのでしょうね。
生々しさとともに書いてみる
よくあることですが、クライアントが、支援者にとって生々しいと感じる状況や感情を書いてくることがあります。
支援を始めた頃は、「えーー、そんなことか言っちゃっていいの???」なんて思ったりしたこともありますが、今は、私も支援者として成長し「あるがまま」です。
そして、クライアントが、激しく揺れ動く感情を言葉にすることは、扱いに困る感情を扱いやすくする大きな1歩になります。
支援者も、クライアントの苦悩や解放のプロセスを理解する大切な資料となります。
これらの内容は、ご自身が、体験談として書かれるまでは、公開されることはありません。
また、ご本人の許可なく、外部で話されることはありません。
3日坊主を繰り返してみよう
いろいろと書いてきましたが、完全さ、正しさにとらわれず、まずは書いてみましょう。
プレセッションでの記録表を書くことの目的は、あくまで「実践法を体験すること」です。
精度を上げていきたい方は、それは本格的なセッションが開始した後で、助言をいたします。
プレセッションで記録表Aの記入を試してみようと思われた方は、14日間の実践分について書きあがりましたら、ご郵送ください。
送付先は→こちら
宛名は、株式会社ラーニング・ライツ(御中)でお願いします。
お送りくださった方には、助言を含む「フィードバックシート」と「振り返りチェックシート(第1セッション専用)」を返信します。
1度、試していただき、実際のセッションの流れをご体験いただければ幸いです。
3日坊主も、10回繰り返すと1ヶ月の実践になります。
うまくいっていないと感じる時こそ、Do something difference(何か違うことをやる)の精神で!
では、有意義な実践となりますように。