トレーナー・マインドフルネス瞑想療法士の羽利です。
最近、数年前に自己洞察瞑想療法の10ヶ月のセッションを終了された方が、立て続けにご来社くださいました。
無事に、つらい状態を抜け出して、通常の生活に戻っても、環境・状況が変わると、やはり再発しないか心配なもの。
10ヶ月のセッションの中でマスターしきれなかった部分などをもう1度確認したりして、しばらく実践をフォローします。
しかし、
数年前に、セッションを開始した時よりも、ずっとずっとたくましくなっていて、こちらとしては感心することしきりで、つらいと言っていても、
時にその「自分をよりよくしたい、よりよく発揮したい」という思いの強さが、私にはまぶしくさえ感じられことがあります。
あー、その思いさえ強く持てていれば、大丈夫。
「再発するかも」って、予期不安を乗り越えて行きましょうと。
数年前と何が違うのか?
自己洞察瞑想療法の第4セッションの77ページには、ポイント1「人生の価値」という項があります。
自分は、自分の人生における7つの領域でいったい何を重視しているのかということを明文化し、
そして、
その7つのうち自分が実現を願いながらも、満足できていないものを改善対象にして、
意志的に実現に向かう行動を起こします。
いや
行動を選択し、実践することを練習という感じかもしれません。
れ、れ、練習・・・
はい、そうです!
自己洞察瞑想療法は、自分の習慣を変える練習をしているようなものなのです。
その習慣とは、自分にとって役に立たないところか、自分の健康や人間関係を悪化させたりするような衝動的な行動や
苦しみをますます増幅させるような自動的な思考であり、それらを抑制する練習をしているようなものなのです。
でも、抑制だけではありません。
価値・願いは方位磁石の示す先
練習の最中に、方位磁石が指し示す方位がこの「価値・願い」なのです。
こっちに向かって、練習するんだよーーーと
方向がわかっていたら苦労しませんってば
実は、私の30代の10年間のうち7年は、2度と戻りたいと思わない暗黒の時代でした。
私は、うつ病になった訳ではありませんが、実は医者に通うか、積極的にカウンセリングなどを受けていたらもっとこの7年は楽になったのではないかと振り返ります。
うつの経験がないから、うつの人の気持ちなんてわからないでしょ?
って思う人もいるかもしれませんが、
当時は東京のど真ん中で、女1人で生きていくためにまずは稼がないといかん訳です。
正直言って、休職したくてもできない。
ギリギリのところでとにかく踏みとどまっていた、このつらさも皆さんにはわかってもらえないと思います。
そりゃそうです、
誰も、自分のつらさを100%わかってくれない。
だって相手は自分と違う別人なんだから・・・
そんな中で、その日その日をやっとやっと生き、自分の価値願いなんて言われても、当時は思い描く余裕などなかったと振り返ります。
暗黒ですから、光の一筋すらも見えずに、方向なんてわからない、暗中模索状態です。
価値・願いがわからなくても心配しなくていい
私は長い間それが何かわかりませんでした。
今振り返ると、当時の自分にとっては重視していたものが現実離れしていたのだと思います。
(まだ実力が不十分なのに独立したかった)
もっと、身近なものでよかったなぁ・・・
もっと趣味を大事にすればよかった(例:近場でいいから旅をすればよかった、もっと美しいものを見ればよかった)、もっと自分の興味・関心・好奇心を抑制せず、心の赴くがまま勉強すればよかった。
にもかかわらず、ヘトヘトになるまで働いた。
方位磁石すらもなかったです。
今、この記事を読みながら「本当は○○したいのに」と先が見えている方は、当時の私の状態よりも、もしかしたら「良好」と言えるかもしれません。
であれば、
自己洞察瞑想療法/瞑想方で今の苦しみから抜け出していく確度は、私よりずっとずっと高いんじゃないかなって思います。
「本当は○○したいのに」は、自分や、半径数十メートルぐらいの方とちょっと笑顔でいられるような「プチ幸せ」
それが、自己洞察瞑想療法/瞑想法の方位磁石の指し示す先にあるものであり、一方で、日々の実践の「扇の要」みたいなものになっているなあと感じます。
騒がしい頭が鎮まったら、ちょっとずつ立ち上がってきますね。
まずは、そのざわざわする頭を鎮めて行きましょう。
こんなことを個人ブログに書いています。
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自分の描く幸せに注意を向けること:自分が幸せになるのに人を嫌ったり、憎んだり、妬んだりする必要はない
お時間のある時にぜひこちらもお読みいただければ幸いです。