トレーナーの羽利です。
8月は、フェルデンクライス・プラクティショナー・トレーニング・プログラム東京第3期の第11セグメントに参加してきました。
このトレーニングも残すところあと2回のセグメントで終えることになります。
この半年は、トレーニングも佳境に入っていくのだと思います。
さて、しばらくの間、フェルデンクライス・メソッドを使った「脳とからだのマインドフルレッスン」を開催していません。
ついに先日「次はまだですか?」というご質問をいただきました。
ですよねー、やらなくちゃと思いながらも、やってないんです、ゴメンなさい。
今日は、フェルデンクライス・メソッドを気軽に楽しめる方法をお知らせしますね。
目次
フェルデンクライス・メソッドでからだは楽になりますか?
こう尋ねられたら私は「YES」と言います。
ただし、フェルデンクライス・メソッドは、「治療法」でも「エクササイズ」でもありません。
このことを理解して、意識的に取り組むことで、長期的に根本的にからだの使い方を変えていくことができて「YES」と言えると思います。
私たちの姿勢や動きは、各個人の習慣によって一様ではありませんし、からだや体力は経験や加齢によって日々変化しています。
いつも通りの習慣化したからだの使い方では、変化に対応できず、違和感や痛みや緊張を生じさせたりということが往々にして起きるのです。
突発性が高く、急激に力を要する動きにからだがついていけず、骨格や靭帯・腱、筋肉などを痛めてしまうことも起きてしまいます。
習慣を変えられないことが原因になって、違和感や痛みや緊張を引き起こしてしまうということが往々にして起きてしまうのではないでしょうか?
解剖学の教科書だけでは学べない
解剖学の教科書を見ていると、各関節の屈曲・伸展・外転・内転・外旋・内旋・回外・回内・挙上・下制御・側屈・回旋などの可動域が「角度」で記されています。
しかし、私たちのからだは単体の関節だけで動いているのではありませんし、その他の理由からもう少し広く動けたり、逆に動けなかったりもします。
その人のからだの使い方にもよるのだと思いますが、より多くの骨や関節が動きに参加した方が動きが楽になります。
それは、1人で作業をするより、複数人でやった方が効率が上がることを考えれば推測ができますね。
動きのじゃまをするものに気づく
しかし、1人で作業をするより、複数人でやった方が効率が上がらない場合もありますよね・・・(汗)
例えば、対人関係が悪い場合や相棒が怪我や病気を抱えていたりして思うように動けない場合などです。
私たちのからだも同じようなことが言えます。
腰を反らす動きは、腰椎だけが反っているのではありませんね。
膝を曲げる動きは、膝だけが曲がっているわけではありません。
足部から頭頂に至るまで、注意を向け観察すれば、力が波のように伝わっていくのを感じるはずです。
様々な筋肉や骨格が連動し、協調しながら動きを生み出しています。
さらにいうと、呼吸が調和することでより動きは、力を不要として、楽に、滑らかになるのです。
施術してもらったのにしばらくしたら元に戻ってしまう
実は、私はフェルデンクライスに行き着くまでに、カイロプラクティック、整体、鍼灸、マッサージなど色々試してきました。
そして、そんな中、考えていたことは
それ相応のお金を払っても、どうして翌日にはまた同じ不快感に苛まれるんだろう?
これは、人生の中でずっと必要なコストなんだろうか?
ということでした。
なぜ、戻るのか?
もう、これは残念なことですが、脳・神経系がそのように痛みや不快感を引き起こす姿勢や動きを覚えてしまっているからなのです。
そして、これを覚えているからには、バキッてやったり、チクってやって外部からの瞬発的な治療や施術という介入を受け入れることができないのです。
不快なのに、大好きなあの姿勢や動きに戻ってしまうのです(涙)
だから、「神経システムが元の姿勢や動きではない動きを見つけて、覚えること(学習すること)」が、からだを楽にしていく上で必要なのです。
人それぞれあったからだの整え方があってよい
今、様々な治療法や施術法があり、迷ってしまいませんか?
そして、お気に入りのものがあれば、それを続けながら、もしよかったらそれらの効果を決して邪魔するものでない、むしろ維持・向上させる可能性を秘めたフェルデンクライスメソッドをたまに試してみるというのもいいかもしれません。
今日は、フェルデンクライス・メソッドでなぜからだの不快感はなぜ楽になるのかを書いてみました。
その秘訣は脳神経システムの学習にあるということをお伝えしました。
またレッスンの機会があればおしらせしますね!