マインドフルネストレーナーの羽利です。
前回は久しぶりに筆を持ったことを書いたのですが、私は書くのが好きなんだと思います。
禅宗の寺院では、何度か写経をしたことがありますし、自宅ではなぞり書きの写経の本も使っていました。
先日、100円ショップのダイソーに入ってみたら、なんと写経練習帳があるではないですか!
思わず買ってしまいました〜
その使用感について今日は書いてみます。
薄くて軽くて、練習に十分な内容
念のためですが「写経って何ですか?」と言う方はこちらで確認してください→曹洞禅ネットの「写経」
以前使っていたものは、表紙が硬くてちょっと重いのと開きにくかったのですが、この写経練習帳は、ほとんどノートのような使用感で、サクッと開いて、持ち歩けるというのが便利な点です。
そして、何と言っても、思い立ったら最寄りのダイソーですぐに購入できるのも魅力です。
中身は、なぞり書きをする分には十分な感じがしました。
解説なども、十分とは言えませんがあります。
そして、この練習帳がなかなか良いなあと思ったのは、4つのお経が練習できる点です。
「懺悔文」「舎利礼文」「般若心経」「延命十句観音経」です。
般若心経だけの練習帳もありますが、般若心経よりも短い他のお経は、少し集中する時間を取れば、書き上げることができます。
書き上げる、達成することが目的ではなくとも、ちょっとした充実感が味わえるように思います。
私は「延命十句観音経」から書き始め、次に「懺悔文」を書き写しました。
筆記用具は、私には少し太めのボールペン(0.7mm以上)と、宛名書きに使うZEBRAのサインペン「筆サイン(細字)」がちょうどいい感じがしました。
ちょっと注意が必要な点
それは、やはり紙が薄いので、筆ペンのインクが染みやすく、力を入れて書くと裏写りすることです。
裏写りしない筆圧で書くことがポイントかもしれません。
写経をするのにそんなに力は入りません。
集中すると言っても、力を込める必要はないのですから。
100円というのは、類似する写経本に比べれば破格なのですが、飽きっぽい方は、ちょっと使ってみたものの最後まで使わなくて結局捨てるということがないようにしたいもの。
「安かろう悪かろう」と言う評価もあるかもしれませんが、100円というプチプライスで購入ができるのは、背表紙に保険代理店の広告が掲載されていて、スポンサーがあってのことではないかと思うのです。
なるほど〜、うまいこと考えるなぁと関心してしまった私です。
この恩恵は、侮れないかも・・・
移ろいやすい脳を鎮める
特にメンタルの調子を崩している時、大脳皮質の前頭前野は司令塔としての主導権を他の部分に奪われがちになります。
不安で、過去を想起したり、未来を憂いたりしている時は、大脳辺縁系の扁桃体や海馬などが活性しがちです。
呼吸法を中心としたマインドフルネス瞑想に限らず、写経も、脳には好影響が期待できます。
書き慣れない文字を書く新鮮な体験や注意を持続することには大脳の前頭前野は活性します。
うつ・不安障害を治すマインドフルネス―ひとりでできる「自己洞察瞑想療法」
でも第2セッションの課題の1つとして推奨されています。
余裕があれば解説も読みながら
ダイソーの写経練習帳の解説は限られたものになりますが、アマゾンでは著名な宗教評論家・僧侶の方が解説なさっているものもあります。
私の使っているものはもう絶版になっているようなのですが仏像の解説までされていて、書きあがったあとも読み物として残しています。
この1冊を書き上げて、そういうお気に入りの1冊に出会うのもいいですね。
まずは、ダイソーの写経練習帳を写経のエントリーモデルとして、1文字1文字に書くことに集中しながらも、そこで自分に何が起きているのか、自己洞察していくのもいいかもしれません。