トレーナーの羽利です。
今年も昨年に引き続き石川県で行われた自由自在塾。
「自由自在塾〜禅とゆかりの深い金澤から〜」が終了しました。
2018年5月25日(金)〜27日(日)、快晴の3日間でした。
自由自在塾は、今年で4回目。
ご縁ありまして、小森谷浩志さんに、第1回目にお声がけをいただき、山梨県甲州市の「フフ山梨」から始まり、第2回は石川県能登町、第3回は石川県津幡町と石川県で開催してまいりました。
例年、緑豊かな環境で開催してまいりましたが、ナント、今回は、観光客で賑わう金沢市の中心地で行われました。
そして、参加者は何と全て女性。
しかも、リーダーとして様々な成果を産み出してきた実力者揃い。
そこで、今回の自由自在塾にサブタイトルをつけるなら
「岐路に立つマチュア(mature:成熟した)女性リーダーが出会う本当の自分」としてみたい、そんな3日間でした。
今年も快晴の中、鈴木大拙館からスタート!
開催側としては本当にありがたいことでございます。
「自由自在」と「十牛図」
皆さんは「自由自在」と聞いて、どんなことを思い浮かべますか?
私も、この自由自在塾に関わらせていただいた頃は、まだまだピンと来ておらず、何でもやりたいことが思いのままにできてしまうことを想像していました。
しかし、自由自在塾の「自由自在」はそういう意味ではありません。
「他」をよりどころにしたり、支配されるのではなく、「自」をよりどころとして在るという仏教上の意味です。
でも、権威的な人や考え方、世間の常識、自分が作ってきた常識、親や親代わりの方から繰り返し受けてきたメッセージなど、
私たちはそのようなことに無意識に価値基準を置いていて、自分の深いところの心の声に従うことができないことが往々にして起きがちです。
それでは「自由自在」とは言えません。
そこで、
今年もやはり自由自在塾の中心に据え置くのは「十牛図」です。
十牛図は、悟りに至るプロセスを牛と牛飼いをモチーフに描いた「禅画」です。
イラストレーターの小川けんいち氏によって現代風に描かれた十牛図は、人物と牛の躍動感が特徴で、色鮮やかで茶目っ気たっぷりで、親しみが持てるのが特徴。
そして、それぞれの絵が何を意味している内容を知れば知るほど、自分を振り返って重ね合わせて理解が進みます。
今年も昨年の内容を基本路線として、本当の自分の声を聞いていきます→自由自在塾の基本的な内容
KUMU 金沢 -THE SHARE HOTELS-舞台に
そんな十牛図を羅針盤としたワークショップの基地(?)となったのは、金沢市下堤町にある「KUMU 金沢 -THE SHARE HOTELS-」のミーティングルームでした。
KUMU 金沢は、リノベーションによってオフィスビルをホテルに生まれ変わらせ、そのデザイン性の高さが評価されています。
私は、以前こちらで開催されたイベントで、お部屋を内覧させていただき、いつか自由自在塾で使わせていただきたいと思っていました。
私を魅了したのが、2Fのジュニアスイートルームの「円相」です。
十牛図の8番目:人牛倶忘(じんぎゅうぐぼう)、悟りの境地です。
参加した理由も、気づいた自分も、気づいたことも忘れ、忘れたことも忘れる、ここは「空」の間なのであります。
宿泊するメンバーの皆様には、十分な広さ、シンプルながらこだわりを随所に感じさせるスタイリッシュなお部屋とこの「円相」に酔いしれていただきました。
その他、共有スペースでは、ゆったりと語らうこともでき、
そこには「牛」の書が!
自由自在塾が利用させていただかない理由がありません。
鈴木大拙の本も置かれており、私たちの共通の話題になったことはもちろんのこと。
本当に、こんなにもワークショップの意図にしっくりくる宿泊場所・会場は金沢にはありません。
そんな環境での2泊3日、寝食を共にしながら、それぞれが他者との関わりの中で、自分を振り返り、自分に気づいた3日間となりました。
様々な、変更ごとにご対応いただいたスタッフの皆様、終始サポーティブに関わってくださり、本当にありがとうございました。
来年もぜひこちらを利用させていただければと思います。
宿泊者一同、同じ思いであったに違いありません。
続く