6月10日(土)13:30〜西田幾多郎記念哲学館にて:第73回寸心忌記念講演会:「場所」と「超越」ーキリスト教と仏教は統合できるか?

sunshinkiH2906

トレーナーの羽利です。

気持ちの良い五月晴れの日が続いております。

さて、表題の件、西田幾多郎博士が亡くなって以来続いている記念講演会も73回目とのこと。
本当に開催し続けられていることに頭が下がる思いであり、心より感謝を申し上げます。

私は、Uターンした年から参加していますが、
本当にその分野でご高名な先生のお話が聞ける貴重な機会をありがたく思っています。

そして、日頃はマインドフルネスのトレーニングに関わらせていただく中で、アメリカでマインドフルネスの実践が広まってきた背景に、自然と思いを至る訳でして、

今回の末木文美士先生のお話を楽しみにしています。
テーマ:「場所」と「超越」ーキリスト教と仏教は統合できるか?

私は心理療法の実践法として「マインドフルネス」のトレーニングに関わっている訳ですが、
おのずと「東洋の宗教」と「西洋の心理学」を統合した「トランスパーソナル心理学」という領域に関心が至る訳です。

西洋では神は外に在り、東洋では神は内に在る

日本生まれの心理療法:森田療法や自己洞察瞑想療法が、禅や東洋的な考え方を理論的な根拠としているように、西洋の心理療法もどことなく西洋的な考えに基づいていたのかもしれません。

しかし、仕事柄、トランスパーソナル心理学の一翼を担う学者の考えや心理療法に出会っていく中で、確かな東洋的な考えがその背景にあることを感じてきた私です。

東洋的な考え方と言えることも、もともとは西洋(哲学や宗教、文化など)の中になかった訳ではないと思います。

東洋的なことが受け入れられてさらに発展したのだとも思いますし、真相は勉強不足でまだよくわからないのですが、毎度、一見すると西洋的なことの中に東洋的なことを見出すたびに1人でニヤリとしている私です(汗)。

西洋の精神科医や心理学者には、キリスト教系の方ばかりではなく、実際には偉大な精神科医にはユダヤ系の方も多数いらっしゃるように思います。

フェルデンクライス・メソッドの開発者であるモーシェ・フェルデンクライスは、ユダヤ系イスラエル人ですが、フェルデンクライス・メソッドも私自身が深耕していく中で、東洋的、禅的なことを感じざるを得ないそんな身体技法です。

すでに西洋も東洋も、文化・思考・技法が決して対立している訳ではなく、うまく偏りを修正するがごとく統合はなされているように感じています。

なんだか、散漫になってしまいましたが、それが今回、キリスト教と仏教という宗教の観点から統合できるか?というお話をお聞きできることを楽しみにしています。

「難しそうだなぁ」は興味の証

私は、キリスト教のことについてあまり理解がないのですが、西田哲学の重要キーワード「場所」と「超越」の言わんとしていることをうっすらとイメージしながら参加してみたいなと思います。

難しそうだなと思う方も多くいらっしゃると思います(3年前の私なら確実に謎でした)。
話を聞いて、知識を元に「考えること」と「実践」が結びついていくと、哲学って人生を本当に豊かにしていくんだろうなと思えます。

ぜひ、マインドフルネスに興味のある方は、一緒にお話を聞いてみましょう。
楽しみにしています。

  • この記事を書いた人

羽利 泉(はりいずみ)

石川県金沢市でカウンセリングや「うつ・不安障害を治すマインドフルネスーひとりでできる自己洞察瞑想療法ー」の講座をしたり情報を発信している公認心理師(国家資格)・マインドフルネス瞑想療法士です。マインドフルネスの実践を通し、心身症状で悩む方のサポートをしています。