マインドフルネストレーナーのつぶやき

初めて自己洞察瞑想療法の瞑想に取り組んだ日のこと

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私がマインドフルネス瞑想療法士になるトレーニングを始めた時のことを少し思い出してみます。

私の最初の1ヶ月目の呼吸法の実践時間の目標は20分でした。

しかし、初日の記録は1分28秒でした。

「5分ぐらいたったかな」と思い、セットしていた「キッチンタイマー」をチラっと見た時に、「01:28」という数字を見て、がっかりしたのを覚えています。

そこから、しきり直して、またしばらくして「チラ見」すると「3:00」を何とか過ぎたくらい。

こんな調子がしばらく続き、結局この後も全く集中することができず、初日は「今日はもうムリ」と断念しました。

そんな瞑想デビューでした。
このような調子は、大なり小なり最初の1週間ぐらいは続いたように思います。

こんな調子で瞑想指導ができるのだろうかと、心配になりましたし、自分は支援者として向いていないんじゃないかなと後悔もしました。

その時に、まずやってみようと思ったのは、マインドフルネスの大きなポイントである「無評価になる」ということ。

例えば、「今日、私は5分間しか呼吸法ができなかった」は自分に対しての評価(しかも否定的)です。

実際のところ、20分を目標にしていれば、5分だとなんだかやっぱり物足りない感じはしてしまいますが、

そこには、「今日、私は5分間呼吸法をした」という事実があるだけです。

例え、思うように呼吸法を続けることができなくても、
附録【記録表A】スケジュール表をコピーしたものの呼吸法の欄に(5)分とだけ記録を残せばいいのですが、

当時の私は、とても大田先生に報告できるものではないと記録には残しませんでした。
自分を許せない自分や、他者からの評価を気にする自分がいたのだと思います。

それにしても、

「しか」とか「できなかった」とか自分を評価したり、さらには、「私は、やっぱりこの方法は向いていないのかも」「こんな調子で数十分の瞑想なんてとてもできそうにない」と、「頭の中のおしゃべり」が続いていったりすると、せっかく続けようと思った呼吸法へのモチベーションにどんよりと暗雲が漂います。

自分に対しての「評価」や本当にそうなるかどうかわからない「判断」や「推測」をしていることに気づき、それは自分の「頭の中だけでおきている自分だけのドラマ」なんだと気づいてスイッチを切るようにしていくといいのかなと思います。

自己洞察瞑想療法(SIMT)のテキストはこの本ですが、

うつ・不安障害を治すマインドフルネス―ひとりでできる「自己洞察瞑想療法」

第1セッションのポイント4:行動時自己洞察

はいずれも、「今、ここ」での行動と関係のない「頭の中のおしゃべり」に対して「あ、今、考えた!」と気づき、それをカウントしてきます。

なかでも、自分を苦しめてしまう「頭の中のおしゃべり」は「否定的で嫌悪的な陰性の感情」につながりがちです。

いち早くその声に気づいて、チェックしていく練習を根気づよく続けて行けば、否定的な「頭の中のおしゃべり」は次第に減っていくことになります。

最初から上手くできる人はそう多くはないはずです。
練習をコツコツ続けて行きましょう。

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