トレーナーの羽利です。
先日、募集開始をいたしました9月スタートのグループ・レッスン第1・2セッションですが、現在のところ、2名の方が希望されています。
そこで、スタート方向で準備をしています。
第1、2セッションのグループセッションの後は?
先日、ホームページを見た方から、「第3セッション以降のグループレッスンはありませんか?」というご質問がありました。
返答としては、5名以上集まれば行います。
まだ、9月開始のグループセッションが開始するかどうか、判断を保留していますが、もし開始となった際には、第3セッションの開始は2018年12月初旬を予定しています。
急に難しくなる第3セッション
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自己洞察瞑想療法/瞑想法(SIMT)で支援していると、第1セッションは何となくクリアできても、第2セッションでちょっと引っかかり、
そして第3セッションでつまずき、第4セッションで何をしたらいいのかわからないくなるというパターンに陥る方を見てきました。
したがって、マインドフルネス瞑想療法士としては、第3・4セッションはつまずきをなるべく早く察知して、自己洞察のコツをつかんでいただくことに注意を払うよう心がけています。
第3セッションはなぜ難しいのでしょう?
短時間に連鎖していく感情
自己洞察瞑想療法/瞑想法(SIMT)は、安静時のみの瞑想法ではありません。
実際に、行動中に動く私たちの思考・感情・感覚・行動(行為)を観察しますが、感情の中でも瞬時に湧いてくる怒りや不安などのあまり心地よくない感情は、
あまり冷静に見ることができなかったがゆえ、自動操縦(時に暴走)になりがちです。
しかし、それらをどう扱っていいかわからなくて、自己洞察瞑想療法/瞑想法(SIMT)にたどり着いたと言う方も多いと思うのです。
そして、自動操縦あるいは暴走する感情を、1次的、2次的、3次的感情とコマ送りで洞察していくのがテキスト61ページの課題です。
まさに、ここから始まると言っても過言ではないセッションなのです。
第3セッションからやってもいいじゃないですか?
そんなに大事なセッションなら、第3セッションから始めたいんですけど・・・
そのお気持ちはわかりますが、私自身の体験を振り返ってみますと、「急がば、回れ」だと感じます。
最低でも、第2セッションは1ヶ月以上の実践が欲しいです。
なぜならば、第1、2セッションは、脳神経システムの基盤を作る上で必要です。
特に、第2セッションの53ページ〜55ページの「注意作用を自由に使う」は、ワーキングメモリの活性が大いに期待される課題です。
また、51ページの「心理現象に名前をつける」も、作用と心理現象の区別が明確につくようになると、自己洞察に自信がつき、
第2セッションでその後の回復や成長に大きな影響を及ぼす「気づき」を得た方も多くいらっしゃいます。
最低でも、自己洞察瞑想法/瞑想法(SIMT)を、効果的に行うには、第2セッションは1ヶ月以上は実践して欲しいと願っています。
「急がば、回れ」
私は、不安や焦りで訪れもせぬ未来を生きてしまう人にとって、この「急がば、回れ」という態度に止まることができた時、これまでと異なる別の習慣を獲得し、成長するための「学び方を学んだ」と言えると思います。
私は、マインドフルネスの実践は、「学び方を学ぶこと(learning how to learn)」の基本動作だと思うのです。
そんなことを1〜2ヶ月行うだけで、第3、4セッションの実践は、地に足がついたものになっていくのではないかと期待しています。