謹賀新年:2016年、年の初めに「八正道」の意味を書写してみました

八正道

遅ればせながらあけましておめでとうございます。
今年も、マインドフルネスの実践を応援させていただくことで多くの方々のお役に立てますよう活動してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。

さて皆さまは、どんな1年の始まりでしたか?
北陸マインドフルネスセンターのホームページには元旦から多くのアクセスがあり、今年こそはツライ症状から回復したいと思っていらっしゃる方も多いのかなぁと勝手ながら思いを至らせておりました。

私は、2日の日に書き初めと称して仏教の修行の基本となる「八正道」を書き写しておりました。

自己洞察瞑想療法は、宗教ではありません。

しかし、アメリカで開発された一連のマインドフルネス心理療法が禅の思想や実践にヒントを得ていたり、西田哲学が禅と切っても切れない関係にあることから、周辺知識として知っていると助けになることも多いと感じます。

マインドフルネスの実践は「八正道(正見、正思惟、正語、正業、正命、正精進、正念、正定)」の「正念」の技法であり考え方とも言われています。

自己洞察瞑想療法は、マスターするまでは皆さんにとっては1つの技法かもしれません。
しかし、私たちの周りにあるもの・起きていることは、不思議なくらいつながり合って存在しています。

私たちは出家を目指している訳ではありませんが、
「八正道」の他の内容にふと気持ちを向けてみると、これまで自分には見えていなかったことや、私の場合は、葬儀やお彼岸・お盆などの儀式の時にしか縁がないと思っていた仏教が案外身近なところでヒントをくれているんだなと思ってみたりしています。

繰り返しになりますが、自己洞察瞑想療法は、宗教ではありません。
西田哲学と脳神経科学に根拠を持つ心理療法です。

しかし、技法の奥にある考え方を知ると日々の実践も腹落ち感が出てくるのかもしれません。
(宗教の信仰をおすすめしているのではありませんので誤解なく)

ちなみに私の家は、浄土真宗(西本願寺派)で、禅に魅了され、マインドフルネスの実践、実践を支援するようになりました。

欧米では、キリスト教系の方々がマインドフルネスを実践し、ZENへの関心を高めていらっしゃった経緯があります。
個人の宗教の信仰と関係なくマンドフルネスの実践を通して世界から対立がなくなっていく、そんなことが起き始めているようにも感じています。

今年は、精神的な疾患を患われた方も、そうでない方も、マインドフルネスの実践を通して対立、差別のない地域づくりに役立ったいけたらなと思っています。

一緒に実践をしましょう。
今年もよろしくお願いいたします。

  • この記事を書いた人

羽利 泉(はりいずみ)

石川県金沢市でカウンセリングや「うつ・不安障害を治すマインドフルネスーひとりでできる自己洞察瞑想療法ー」の講座をしたり情報を発信している公認心理師(国家資格)・マインドフルネス瞑想療法士です。マインドフルネスの実践を通し、心身症状で悩む方のサポートをしています。