たくさんのご参加ありがとうございました
(写真の掲載は許可をいただいていおります)
2022年3月19日(日)富山県高岡市にある伏木コミュニティーセンターにてマインドフルネスの講座を開催させていただきました。
新型コロナウイルスの感染が広がり初めて以来、実に3年ぶりの開催でした。
当初は10名程度で小さくやる予定でしたが、申し込みがあれよあれよと増えて、20名と定員が一杯になりました。
年度末のご多用な時期に、たくさんご参加いただきましてありがとうございます。
私が講座で心がけていること
私は、マインドフルネスという実践技法を用いた心理療法で支援し始めてから8年になります。
その間、うつ状態や対処に苦しむ不安を抱えた方から、お問合せをいただき、レクチャーをしたり、通常1年以上にわたって伴走させていただきながら、症状から解放されたいという方をサポートさせていただきました。
そんな中で、いつも思うのは、マインドフルネスで症状がなぜよくなっていくのかという心理教育の重要性です。
マインドフルネスを習って、しばらくやってみたら自分の症状が改善できるのではと思っている方も多いのですが、多くの方は、習慣化できずに長続きしない方もいますし、勘違いから逆に苦しみを増やしてしまう方もいます。
なので、私は、実技だけでなく必要な知識は必ずセットでお伝えするようにしています。
この日も、スライドは32ページを超えまして、お持ち帰りいただき、復習できるだけの資料は詰めたつもりです。
今回は、その小難しい話についても、ご参加の皆さんには問題意識を持ってしっかり聞いていただきました。
特に大事に考えているのは「ストレス反応」や「脳神経生理学」の部分です。
講義の中で「脳の病変」「脳の配線」とかそういうフレーズを使わせていただいております。
シンプルな呼吸法とマインドフルネスの違いは、脳神経生理学が根拠にあるかどうかだと思います。
理屈がわかってやるマインドフルネス、感覚を頼りに行うマインドフルネス、どちらもありだと思うのですが、
私は、何らかの症状を抱えた人にこそ、自分の脳の中で大まかでも何が起きているのか知りつつ、自分の実践での気づきを大事にしながら実践をしていただきたいなあと思っています。
個人的には、いろんな参加動機の方にご参加いただいていると思いますが、より深刻な心身の症状をお持ちになった方こそ、何の遠慮もなく参加できるような講座にしたいなあと思います。
自己洞察瞑想法はマインドフルネスなのか?
マインドフルネスに関する書籍が色々出ています。
「本を読んでもいまいちわからなくて・・・」
私も最初はそうでしたし、実践過程でいろんな勘違いをしてきました。
私が実践した自己洞察瞑想療法の実践技法の自己洞察瞑想法は、うつ・不安障害を治すマインドフルネス―ひとりでできる「自己洞察瞑想療法」にその実践方法が記されています。
一般的なマインドフルネスとは同じ部分もありますが、根本的でありながら繊細な違いがあります。
よほど心の世界に関心のある人でなければ、それをテキストだけで理解するのは、至難の技だと思います。
ひとりでできると書いてあるものの、おそらく回復プロセスも、個人個人異なりますので、個別のフォローが必要だと思います。
私の師匠の太田健二郎先生は、常日頃「支援者は言葉で説明できること」が大事とご指導くださいます。
言葉で説明しても、最初から理解できる人は多くはいません。
なので、何度も手を変え、品を変え、お伝えします。
本を読んでもわからない方は、とにかく座って呼吸するところから始めてください。
体験しないと理解ができない知識があります。
その上で、わからないことがあれば、講座やセッションで遠慮なくお尋ねください。
また対面での講座やセッションを増やしていきたいと思っています。